【五輪代表】本大会出場決定!チームの成長を感じさせた「ハーフタイムの修正」
ホームでバーレーンに勝利して、日本は5大会連続で五輪出場が決定。
五輪最終予選のバーレーン戦、試合序盤から、積極的に攻め続ける日本。勝てば(または、引き分ければ)、ロンドン五輪出場が決まる一戦なのだから、無理もないこととはいえ、よくも悪くもテンションが高すぎる。積極的な攻撃は、焦りと紙一重の危険なものにも見えた。
サイドからクロスを入れるも、ゴール前に走り込む選手が少ないため、シュートにつながらない。あるいは、バーレーンの組織的な守備網を崩すことができず、強引にミドルシュートを放っては、相手選手にブロックされる。そんな単発の攻撃ばかりが目立った。
「このリズムじゃ危ないな」
そんな思いで戦況を見つめる関塚隆監督は、「(日本の)ボールの失い方が悪いと、そこからバーレーンは速い(カウンターの)仕掛けをしてきた」「失点するんじゃないか」という危険さえ感じていたと振り返る。
日本が優勢に試合を進めていたのは間違いないが、ゴールが生まれるのは時間の問題という雰囲気ではなかった。
関塚監督が語る。
「中盤で少しミスが出ていたし、アタッキングサードで攻め急いでいた。前半は気負いがあったのかなと思う」
とはいえ、日本の攻撃からは、ピッチの横幅を生かしてサイドから崩そうという意識が、はっきりと見て取れた。強引に中央突破を試みるばかりの生産性の低い攻撃に終始していたわけではない。
実際、ピッチに立つ選手たちに、それほど焦りはなかった。東慶悟が言う。
「前半から(出来が)よくなかったというイメージはない。90分で結果を出せばいいと思っていたので、自分たちのサッカーをやればいいと思っていた」
だからこそ、指揮官はハーフタイムにちょっとした修正を加えるだけでよかった。
「もう少し落ち着いて人数をかけて攻撃すれば、十分に崩せるぞ」(関塚監督)
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