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【なでしこジャパン】代表定着を狙う「ユーティリティ・レフティー」上尾野辺めぐみ

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • photo by Hirano Takahisa/AFLO

「素顔の撫子」Vol.19 

貴重なユーティリティプレイヤーとして代表での地位を確立しつつある上尾野辺めぐみ貴重なユーティリティプレイヤーとして代表での地位を確立しつつある上尾野辺めぐみ

 なでしこジャパンでは複数のポジションをこなし、安定したプレイで主力を支える控えのファーストチョイス。オリンピックイヤーを迎えたチームの選手層に厚みをもたらすアルビレックス新潟の美形レフティーの素顔に迫る。

――2011年は女子サッカーをとりまく状況がガラッと変化する中で、上尾野辺選手自身も色々なことがあった1年だったと思いますが、振り返っていかがですか?
「やっぱり代表で世界一になって女子サッカーが盛り上がってくれて、選手ひとりひとりが本当に充実した1年になったと思います。ただ、個人的には代表でもっと試合に出たいと思うし、アルビレックスでももっと勝てた試合があって、リーグでなかなか結果が出せなかった。充実した1年でしたが、個人としては反省も多い1年でした」

――W杯は大学時代にユニバーシアードに選ばれて以来の国際舞台だったと思いますがどうでしたか?
「本当ですね。なでしこジャパンは経験のある選手が多いですし、ここまで来られたのは運が良かったなぁと思います」

――代表では左サイドバックにも挑戦しました。自分なりの答えは見つけられましたか?
「左サイドバックに関しては、まだまだ突き詰めなければいけないなって思います。でも、サイドバックなりの面白さというのは見えてきているので。もっともっと成長したいです」

――代表の試合に出てみての感触はどうですか?
「オリンピック最終予選では攻撃的ポジションでも使ってもらえたので、そこでアピールできたらいいなと思っています。ディフェンスはそんなにうまくないと思っているので、攻撃のところで特長を出していきたいなと思っています」

――ちなみに、お正月は毎年どんなことをしていますか?
「毎年、実家に帰って試合(全日本選手権決勝)を見ていましたね(笑)」

――それが今年、新潟はついに元日の決勝に進出しました。(※準優勝)
「昨シーズンは準決勝で完敗というか( 浦和に1-3)、チーム全体が経験も浅くて、緊張から思ったプレイもできませんでした。それが、今年は本当に貪欲に、勝ちを狙ってみんなが一致団結して戦えました。1点先制して追いつかれるという形が今まで多かったので、もう1点取りにいくということがチームとして明確になっていたことがよかったです」

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