2012.02.03

INAC神戸がバルセロナと対戦。選手が体感した「憧れのクラブ」の実力

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

昨シーズンのなでしこリーグ王者INAC神戸が、スペインリーグ首位のバルセロナと対戦した
 スペイン・バルセロナに訪れたこの冬一番の寒波の中、INAC神戸vsバルセロナレディースの一戦がキックオフを迎えた。会場はバルセロナのトップチームが試合をするカンプ・ノウの隣にあるミニスタディ。バルセロナBのホームスタジアムだ。

『セイコーチャリティーマッチ』として開催されたこの親善試合は、昨年のワールドカップで”女性版バルサ”と評されたなでしこジャパンの選手7名を擁し、バルセロナのようなサッカーを目指してきたINAC神戸と、その本家本元のレディースチームとの対決だ。

 バルセロナレディースはスペインリーグで現在首位の強豪。開始早々から見応えのある展開が繰り広げられた。

 さすがはバルセロナ。男子同様、ポゼッションとパスでいきなり試合の主導権を握る。これに面食らったのか、神戸は受け身に回らざるを得ない状況が続く。バルセロナは、中盤のプレスを厳しくして巧みに間合いをつめ、インターセプトからの反撃を繰り返す。最終ラインの統率も万全。とはいえ、神戸も、バルセロナへの対応ができるようになっていた。

「プレスは厳しいけど、それもハーフウェーラインあたりまで。ここを突けば大丈夫かなっていう感覚はあった」と大野が話すように、徐々に落ち着きを見せる。

 そして15分、チ・ソヨンからのフィードを「狙っていた」という南山千明が胸トラップでコントロールすると、そのままゴール。「オフサイドを少し気にしましたが、主審がゴールを指していたのでホッとしました」と、今シーズンのチームファーストゴールを決めた。

 22分には右サイドの近賀ゆかりから南山、川澄奈穂美と鮮やかにつないで、最後は今季からキャプテンを務める大野忍がシュート。これは惜しくも相手DFのブロックに合ったが、テンポのいい攻撃だった。