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【プロ野球】篠塚和典が語る巨人再建への期待 指導者経験がほぼない松井秀喜新監督は「生え抜きのOBが中心になって支えていくべき」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

【MLBでの経験も生かした指導に期待】

――松井新監督ご自身も話していましたが、指導者経験がほとんどないなか、支えるコーチ陣が重要になりそうです。

篠塚 そこも、やはり生え抜きのOBが中心になって支えていくべきです。時代が変わったからといって、やみくもに他球団から人を集めればいいというものではないと思います。もちろん、他球団から優れた指導者をひとりふたりくらい迎えるのはいいと思いますが、基本的にはタイトルホルダーや、優勝経験のあるOBが中心となってチームを作っていくべきでしょう。

 高橋由伸がヘッドコーチに就任しましたが、由伸は選手のことをある程度知っていますからね。自分が監督をしていた時代の選手もいますし、今のチームのことも把握しているでしょう。初めて監督を務めるからこそ、周りがしっかり支えていくことが大事です。

――松井新監督は長嶋さんのほか、ニューヨーク・ヤンキース時代の恩師であるジョー・トーリ元監督からも影響を受けています。トーリ元監督の対話を重視する指導法など、過去に指導を受けた方の影響は大きいでしょうか?

篠塚 それは多々あると思います。トーリ監督の時代のヤンキースは、時期によって顔ぶれは違いますが、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、ジェイソン・ジアンビー、バーニー・ウィリアムズ、ロジャー・クレメンス、マイク・ムッシーナ、アンディ・ペティト、マリアノ・リベラら、そうそうたるメンバーがいて、なおかつうまくチームがまとまっていました。

 ただ、そうした指導法を取り入れながらも、自分の"色"を出すことが重要です。長嶋さんと同じことをやっても、長嶋さんにはなれません。中畑さんでもそうですし、我々でもそうです。自分自身が経験してきたことを生かしながら、自分の指導法を確立していくことが理想ですね。

(後編:松井秀喜新監督に求める巨人の変革 篠塚和典「選手たちが泥まみれになってボールを追いかける風景を見せてほしい」>>)

【プロフィール】

■篠塚和典(しのづか・かずのり)

1957年7月16日生まれ、東京都出身、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年を最後に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と1軍打撃コーチ、1軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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