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オリックスで8年、独立リーグ、台湾プロ野球を経て再び東京ドームへ 元ドラ1・吉田一将が37歳目前で見せた"投手の完成形" (5ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

 磨きに磨き抜いたその精度と威力には、吉田一将という投手が歩んできた「人生」が刷り込まれているように思えた。昔と変わらない、用心深さと大胆さ。用心深さは投手の「インテリジェンス」であり、大胆さは投手の「牙」である。吉田の熱投を見ながら、そんなことをあらためて思い出した。

 9月24日には37歳になる。13年前、「ミスター・コンスタント」と呼んだ右腕は、さまざまな野球人生を経て、その持ち味を失うどころか、さらに研ぎ澄ませて東京ドームへ帰ってきた。

 願わくば、もう一度。プロの舞台で、この右腕の勇姿を見てみたいと思うのは、私だけではないだろう。


吉田一将(よしだ・かずまさ)/1989年9月24日生まれ。奈良県出身。青森山田高、日本大、JR東日本を経て、2013年ドラフト1位でオリックスに入団。2014年から8年間で通算226試合に登板し、18勝20敗2セーブ55ホールド、防御率3.74を記録した。オリックス退団後は新潟アルビレックスBC(現オイシックス新潟アルビレックスBC)、台湾プロ野球・台鋼ホークスを経て、2026年からマルハン北日本カンパニーに所属。同年夏の都市対抗ではJR東日本東北の補強選手として、13年ぶりに東京ドームのマウンドに立った。

著者プロフィール

  • 安倍昌彦

    安倍昌彦 (あべ・まさひこ)

    1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。

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