【プロ野球】石毛宏典が森繁和の偉大なる功績を称賛「現役時代の数字だけでは森さんという人間は語れない」 (2ページ目)
私もドミニカに2週間くらい滞在したことがありますが、子供たちが段ボールのグラブを手に、裸足で野球をやっているんです。貧困から抜け出すための手段として、メジャーリーガーになるという夢を追い続けているわけです。一方で、銃を手に持ってウロウロする人が多かったり、治安の部分では不安もありました。そういった国に出入りし、パイプを作ったことは、森さんの大きな功績のひとつでしょうね。
【かつて指導したドミンゴの息子もプロへ】
――ドミニカ共和国はWBCでも強豪国のひとつですし、将来有望な選手がひしめている印象です。
石毛 やっぱり身体能力がすごいので、メジャーの各球団がアカデミーを持っているのも頷けます。そういうところで若い選手が発掘され、言葉や生活マナーを教え込まれ、16~18歳くらいでプロ契約を結び、まずドミニカで育成される。そこからアメリカへ渡ってマイナーでプレーするわけです。22、23歳になってアメリカで結果が出ない時はドミニカに戻り、ドミニカン・サマーリーグやウィンターリーグでプレーする。(森さんは)そういったなかからダイヤの原石を掘り起こすわけです。
森さんはドミニカのみじゃなく、キューバやベネズエラにも行っていると思うんです。ライデル・マルティネス(現巨人)も自身のパイプで獲得した選手ですし、そういった国々にルートを作ったのはすごいですよ。
――有望な選手を探す一方、中日からウィンターリーグに選手を派遣するなど、現地との関係を深めていきました。
石毛 そういうことも含め、森さんは人との関係を作るのがうまかったと思います。単にいい選手を目利きして連れてくるだけではなく、現地の人たちとのコミュニケーションを重視した。そうでなければ、あれだけ長く付き合っていくのは難しいでしょうから。
「日本の高校野球を経験したい」というドミニカの若者たちを、幸福の科学学園高校(栃木)に留学させるなどの"橋渡し"したのも森さんでした。そのなかには、中日時代の教え子だったドミンゴ・グスマンの息子(エミール・セラーノ・プレンサ)もいましたね。2025年の夏に、エミールともうひとりのドミニカ人留学生(ユニオール・エルイン・ヌニエス・ジャケス)が栃木大会で活躍して話題になりました。
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