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【プロ野球】田中広輔が語る"タナ・キク・マル"トリオと、3連覇のなかで「本当にしんどかった」シーズン (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

――その猛練習が実り、田中さんは1年目からレギュラーを掴みます。110試合に出場し、打率.292、9本塁打、10盗塁、34打点と期待通りの数字を残しましたが、苦労した点はありましたか?

「試合数の多さと、移動時間の長さですかね。ビジター戦では新幹線に乗って片道4時間の移動もあるので、シーズン終盤に差し掛かってくると疲労が溜まってきて、だんだん自分の身体が自分のものではないような感覚になってくるんです。当たり前のことかもしれませんが、この頃から身体にすごく気を遣うようになって、入浴後のストレッチなどを心がけるようになりました」

【"タナ・キク・マル"のおかげで成長】

――緒方孝市監督の指揮のもと、2016年に広島は25年ぶりとなるセ・リーグ制覇を果たし、そこから3連覇を成し遂げます。チームが強くなった理由を挙げるとしたら?

「まずは多くの若手選手に、量をこなす練習についていける体力があったこと。そして、野球に対して厳しく向き合い、高いレベルのプレーを求める緒方監督が、選手たちのことを信頼し、期待を込めて送り出してくれたことです。

 そうしてグラウンドに立った選手たちがお互いに闘志を燃やし、『監督の想いになんとか結果で応えよう』とプレーしているうちに、チームもだんだん勝てるようになった。勝利の喜びを知ったチームはより洗練され、自ずといい方向に向かっていきました。さまざまな形で、チームの好循環を生み出せたことが大きかったのではないかと感じます」

――1番の田中さん、2番・菊池涼介選手、3番・丸佳浩選手(現・巨人)の"タナ・キク・マル"の活躍が3連覇の原動力になりました。

「プライベートで3人一緒に出かけたりすることはほとんどありませんでしたけど、グラウンドや試合での野球に関する何気ないやりとり、情報を交換する場面は多かったような気がします。当時は"タナ・キク・マル"とひとくくりにされることも多かったですが、彼らのほうが断然、僕よりも能力が高いことはわかっていました。

 ただ、『(ふたりに)どうすれば追いつき、追い越せるのか』を考えながら頑張った結果が、レギュラー獲得に繋がった部分もあります。現役生活を振り返ってみると、菊池選手や丸選手の存在は、僕にとって本当に大きかったなと思います」

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