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【プロ野球】カープ3連覇を支えた田中広輔が振り返る野球人生 プロ志望届を2度見送ってからの指名は「不思議な感情になった」 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

【菊池涼介の身体能力に驚き】

――ドラフト会議の最中に、野村謙二郎監督(当時)が発した言葉をきっかけに、田中さんの指名が決まったそうですね。野村監督と初めて会った際の印象はいかがでしたか?

「指名の挨拶に来てくださった際に、『即戦力として期待しているから』と声をかけてもらいましたが、それくらいだったような気がします。とはいえ、球団の名選手であり、僕と同じショートを守った大先輩ですからね。入団してからは、野村さんに『常に動きを見られているんじゃないか』と、監督の視線をいつも意識しながら練習に臨んでいたことを覚えています」

――同学年であり、後に二遊間を組むことになる菊池涼介選手の印象も聞かせていただけますか?

「僕が広島に入団した2014年の春季キャンプで初めてプレーを見たんですけど、身体はそこまで大きくないのに(身長171cm)、全身のバネや、自分の身体を的確にコントロールできる能力の高さに圧倒されました。

 二遊間を組んでいるのでプレーに関するやり取りは多くありましたし、互いに同学年ということもあり、特に遠慮はなく本音をぶつけ合える関係性だったような気がします。とはいえ、菊池選手は僕の2年先にプロ入りし、既にレギュラーとして活躍していましたから、『少しでも早く追いついて、ハイレベルなプレーを見せられたらな』という思いで、試合に臨んでいました」

(中編:田中広輔が語る"タナ・キク・マル"トリオと、3連覇のなかで「本当にしんどかった」シーズン>>)

【プロフィール】

■田中広輔(たなか・こうすけ)

1989年7月3日生まれ、神奈川県出身。東海大相模高から東海大、JR東日本を経て、2013年ドラフト3位で広島に入団。15年から遊撃手のレギュラーに定着し、翌年は1番打者に抜擢されてフルイニング出場を果たしてリーグ優勝に貢献した。17年は広島の遊撃手として史上初となる2年連続フルイニング出場を達成。最多盗塁と最高出塁率の2冠に輝いて連覇の原動力となった。2025年に戦力外通告を受けて退団。2026年1月17日に現役引退を発表した。

■田中広輔の初の自著

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