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【プロ野球】新設「ホームランウイング」で中日は変わるか⁉︎ 山本昌が「今年は殻を破る」と名指しした覚醒候補は? (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

【戦力充実の外野陣】

── 打線では先ほど名前の挙がったサノーもMLB通算164本塁打の実績があり、長打力に期待がかかります。

山本昌 オープン戦を見る限りでは外角のボールへの対応に苦労していますが、新外国人選手は公式戦に入らないとわかりません。私も現役時代にジム・パチョレック(元大洋ほか)やロベルト・ペタジーニ(元ヤクルトほか)に痛い目に遭わされました。とくにペタジーニはスコアラーから『左投手ならどこに投げても打たれないよ』と報告を受けていたのに、初対決でアウトローのストレートを左中間に持っていかれて驚きました。昨年のボスラーも徐々に日本に慣れて、活躍しましたよね。

── 外野陣は戦力に厚みがあります。

山本昌 細川、岡林勇希、上林誠知とレギュラーが揃っているうえに、鵜飼航丞も力をつけてきています。ボスラーが復帰した時、石川が外野に回ったとしても、簡単にはポジションを奪えない状況です。福永も安定感のある打撃が魅力ですが、二塁には田中幹也がいる。田中は年間通して「ヒット性の打球を何本止めているんだ?」と思うくらい、守備の貢献度が高い選手ですから。

── 弱点を挙げるとすれば、遊撃手でしょうか。

山本昌 絶対的なレギュラーが出てきてほしいですね。山本泰寛、村松開人、土田龍空、辻本倫太郎あたりの競争になりそうですが、厳しい競争を勝ち抜いて新たなスターが誕生してもらいたいです。

つづく>>


山本昌(やまもと・まさ)/1965年生まれ。神奈川県出身。日大藤沢高から83年ドラフト5位で中日に入団。5年目のシーズン終盤に5勝を挙げブレイク。90年には自身初の2ケタ勝利となる10勝をマーク。その後も中日のエースとして活躍し、最多勝3回(93年、94年、97年)、沢村賞1回(94年)など数々のタイトルを獲得。2006年には41歳1カ月でのノーヒット・ノーランを達成し、14年には49歳0カ月の勝利など、次々と最年長記録を打ち立てた。50歳の15年に現役を引退。現在は野球解説者として活躍中。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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