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【プロ野球】新設「ホームランウイング」で中日は変わるか⁉︎ 山本昌が「今年は殻を破る」と名指しした覚醒候補は? (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

【細川成也は本塁打王の可能性あり】

── 一方、野手陣はいかがですか?

山本昌 ジェイソン・ボスラーが左ふくらはぎ肉離れで開幕に間に合うか微妙ですが、三塁には福永裕基や石川昂弥がいて、一塁には新外国人のミゲル・サノーがいる。とくに石川は10キロ近く減量したことで、キャンプ中から攻守の動きがよくなっていました。故障歴のあるヒザへの負担も軽減されるでしょうし、今年こそ本格的に孵化してもらいたいですね。2019年のドラフト会議で、佐々木朗希(ドジャース)もいるなかで1位指名した逸材ですから。

── 今季バンテリンドームに新設される「ホームランウイング」も追い風になるかもしれませんね。

山本昌 そうですね。チームとしても、野球が大きく変わるはずです。オープン戦を見る限り、バンテリンドームの本塁打の半分はホームランウイングに入っている印象があります。2015年にいち早く外野のテラス席を設けたソフトバンクは、本塁打数が急増しています。得点は確実に増えるでしょうし、ファンの方は楽しいはず。主砲の細川成也はフェンス直撃の打球が多かったですが、それも全部フェンスオーバーになります。今季は本塁打王を狙えるかもしれません。

── 強打者が育ちやすい環境になるかもしれないですね。

山本昌 ただ、投手陣には対策を求めたいです。今のところ、私が見る限りでは昨年までと同じように投げているように感じます。長打を浴びないための、チームとしての取り組みが見えてくると、今まで以上に勝てるはずです。

── どんな対策が必要でしょうか。

山本昌 今までは球場が広いこともあり、投手がどこにどう投げるべきか、「ロケーション」の考えが希薄になっていました。狭いナゴヤ球場を経験した私からすると、今の投手は全体的にボールが高く感じます。カットボールなど変化球の球種は増えましたが、アバウトなコントロールでいい理由にはなりません。

── 投手としてより繊細さが求められますね。

山本昌 今まで球場の広さに助けられてきた分、ビジターでは弱さを露呈する「内弁慶」の投手も目立ちました。でも、ロケーションをしっかりと考えることで、どの球場でも同じように投げられるはずです。バンテリンドームの被本塁打数はどうしても増えるでしょうが、味方打線の放つ本塁打数よりも上げ幅を抑えたいです。

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