【プロ野球】清水隆行が今季の巨人軍の戦力を分析「阪神にプレッシャーをかけるところまでは持っていきたい」 (2ページ目)
【阪神が独走!セ・リーグ展望】
吉田 阪神タイガースが強いです。隙がない状態です。ジャイアンツも昨年優勝していますが、クライマックスで負けてしまい苦い思い出があります。なんとか1位で優勝してほしいですが、OBとしてエールをお願いします。辛口でも。
清水 辛いも甘いもなく、答えはひとつしかありません。これ以上離されると厳しいと思います。ただ、ついていくことでチャンスは生まれます。タイガースはピッチャーがいいので、上位にいるチームでピッチャーがいいと隙が生まれにくいです。点を取られないので、大きな連敗は考えづらいです。
ピッチャーに不安があってバッティングで勢いがあるチームは、歯車が合わなくなった時に大型連敗も考えられますが、今のタイガースは隙がありません。得点力も3番4番の森下翔太選手、佐藤輝明選手がしっかりしている。これ以上離されると厳しくなりますが、まだ試合数はあります。
吉田 2位から5位までは大きな差がないので、チャンスはありそうです。
清水 タイガースが抜けているので、ここでプレッシャーをかけるところまでは持っていきたいです。交流戦で阪神が負けてくれたと思ったら、他のチームも負けていて、順位があまり変わりませんでした。今年は珍しい交流戦でしたね。
吉田 清水さんなら誰を4番にしますか?
清水 4番は特別な打順ですが、現状ひとりに決めるのは難しいです。固定するのが理想ですが、今はそれができる編成ではないと思います。ピッチャーや選手のコンディション、相性、前後の並びのバランスを考えて決めるのがベストです。キャベッジ選手の状態がよければ理想ですが。
吉田 気になるのはキャッチャーですが、正捕手は必要ですか? それともローテーションがいいのでしょうか。清水さんの考えは?
清水 今の野球はキャッチャーの特徴やピッチャーとの相性、コンディションを見ながら起用するのが主流だと思います。20年前はひとりの正捕手が年間通して出場するのが普通でしたが、今はそうではありません。スケジュールも大変ですし、力のある選手が増えていることも理由です。
吉田 巨人は今4人のキャッチャーがいますが、1番使いたいキャッチャーは?
清水 どの特徴に注目するかによります。小林選手と甲斐拓也選手は経験もあり、守備力が高いキャッチャーです。いろんなピッチャーを見てきています。岸田行倫選手は総合力が高いキャッチャーですが、経験が少し足りません。バッティングもでき、脚力もあるので楽しみなキャッチャーですね。その時のチーム状態に合わせて起用するのがいいと思います。固定よりも、バッティングを期待して岸田選手を使うこともあるでしょう。実際、いい打順で出ていることもありますし、チャンスでも打っています。代打でもいい場面で起用されているので、打撃は高く評価されていると思います。
吉田 大城卓三選手のバッティングも捨てがたいですね。フルで出場すれば20本は打てる選手だと思います。
清水 能力も高いですが、今シーズンは波に乗り切れずにここまできてしまった印象です。出場機会が限られるなかで難しさもあると思いますが、本来であれば20本前後は打てる力があると思います。
バランスとして、このキャッチャーでいこう、あのキャッチャーでいこうという起用法があるので、難しさもあると思います。打撃に関しては、打席に立たないとなかなか感覚がつかめないですよね。
吉田 このままの起用法でシーズンオフまでいくと思いますか?
清水 そう思います。相性も、相手チームよりも自分のチームのピッチャーとの相性が重視されます。赤星優志選手の時は小林選手など、いろいろありますよね。結果が出なくなればまた変わると思いますが、結果が出ている時は重視して決めていくと思います。
吉田 とりあえずはこのままの状態でいくでしょう。
清水 野手もキャッチャーも、いろいろと試行錯誤しながら打順も決めていくことになると思います。
【Profile】
清水隆行(しみず・たかゆき)/1973年10月23日、東京都足立区出身。1995年にドラフト3位で巨人に入団。2002年には最多安打のタイトルを獲得するなど活躍し、2009年に現役を引退。現在は野球解説者として活動している。
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