【プロ野球】今中慎二が語る苦境の中日に見えてきた希望 僅差の試合をモノにするため、守護神の復帰が「非常に大きい」 (2ページ目)
――終盤に追いつかれたり、ひっくり返されたりするケースが見られますね。
今中 リリーフが打たれ、そういったケースが目立ってきているのは事実です。状態のいいリリーフ陣であれば、リードしていたら勝つ確率は非常に高かったのですが、やっぱり松山が抜けた穴が顕著に出たんでしょう。そういう意味では、松山が戻ってきたのは非常に大きいです。
【細川成也ら、点が取れそうな雰囲気は少し出てきた】
――ピッチャー陣が疲れてきている状況で、バッター陣の奮起がカギを握りそうですね。
今中 以前に比べれば打順もそこそこ決まりだしましたし、点が取れそうな雰囲気は少し出てきました。ただ、まだ改善の余地はあるというか、「もっと点を取らないといけない」という場面はあります。それと、誰かが調子よくなったと思ったら他の選手が不振に陥ったりと、なかなか足並みが揃いません。そのあたりがうまくかみ合えば得点力も上がるんでしょうけど......。
――打線強化のため、新外国人のマイケル・チェイビス選手をシーズン途中に補強しましたが、どんな印象ですか?
今中 まだ入団して間もないですし、現段階での評価は難しいですね。いきなりホームランを打ったものの、その後はまだまだという感じです。ジェイソン・ボスラーは、一時期は打っていましたが、ここ最近は沈んできました。外国人選手を含め、中軸の選手らの調子がバチっと合えばまた連勝もできると思います。
―― 一方で、細川成也選手の状態は安定し始めましたね。特に7月は打率.333、6本塁打、17打点、OPS 1.063と好成績でした。
今中 試合終盤にひっくり返したり、追いついたり、といった価値ある一発が多いですね。(8月8日の)広島戦では、それまでの3打席でタイミングが合っていなくて、4打席目に初球を打ちにいったらバチっと合った、みたいな......。彼は謎なのですが、そういった怖さがあるんです。
それと、2番に田中幹也が固定されていることもいいんじゃないかと。シーズン序盤は多くの選手の調子が悪くて打順がコロコロ変わっていましたが、田中は7月中旬くらいから2番に固定されていますよね。
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