元西武・マキノンが明かした復帰交渉頓挫の舞台裏「ライオンズの苦戦する様子を見て、僕もつらい気持ちになっていたよ」 (2ページ目)
じつは、マキノンは西武と接触を図ったと明かす。
「復帰できないかと交渉を持ちかけたんだ。でも、僕の望んでいたようにはならなかった。無茶苦茶な金額を持ちかけたわけではないけど......彼らは反応しなかった」
マキノンは来日した2023年、推定年俸9000万円で西武と合意。そして翌年、サムスンと1億4000万円(契約金10万ドル=約1400万円、年俸90万ドル=約1億2600万円)で契約した。西武とマキノンの条件面の開きは、両チームの金額から想像できる。
一方で西武は2024年、ヘスス・アギラーと推定2億1000万円、フランチー・コルデロと同1億円で契約。二人はまるで活躍できず、大金をドブに捨てる結果となった。
マキノンが西武に加入したのは、森友哉がFAでオリックスに移籍したタイミングだった。打線の中心として期待をかけられ、残した数字は"助っ人外国人"として物足りなく映ったかもしれない。
だが近年、NPBでは極端な"投高打低"が続いている。2024年のパ・リーグで言えば、外国人打者で最もアベレージを残したのはネフタリ・ソト(ロッテ)で打率.269。同じロッテのグレゴリー・ポランコは打率.243、日本ハムのアリエル・マルティネスは打率.234。規定打席に到達したのはこの3人しかいなかった。
【韓国プロ野球は日本よりも厳しい】
外国人打者が活躍しにくい要因は各媒体で分析される一方、言葉の壁に阻まれる外国人選手の胸の内はなかなか語られる機会がない。マキノンは難しいシーズンを過ごしていたと明かす。
「日本、韓国で過ごした数年は、プレッシャーを感じていた。チームが勝とうとするなかで、外国人選手は手助けにやって来ているわけだから、チームが納得する成績を残さないといけない。プレッシャーはかかるよね」
西武を退団し、2024年に移籍した韓国プロ野球(KBO)の環境はより難しかったと続ける。
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