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飯田哲也は今江敏晃監督の1年での解任に「賛成しがたい」 楽天は「球団として変わらないといけない」 (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu

━━田尾さんは2005年、楽天創設1年目の指揮官を務めました。その2005年に、飯田さんも選手としてヤクルトから移籍したわけですが、当時の球団の様子はいかがでしたか?

「シーズンで97敗しましたけど、あの戦力と環境では勝てないですよ。まずはグラウンドがなくて、どこで練習したらいいのかがわからなかった。スケジュールなどメチャクチャで、オープン戦でしたが、埼玉県の所沢で西武とデーゲームをやった翌日に、札幌で日本ハム戦があったり。相当にきつかったです(笑)。

 球団側も手探りの状態だったんでしょうね。逆に新鮮で、楽しかった部分もありましたが(笑)。そこから、各所から意見が出てきて徐々に変わっていきました。その後、野村克也さんや星野仙一さんなどが監督をやるようになって、選手も獲るようになりましたしね。そのまま、いい方向に進み続けられたらよかったんですけどね」

【2024年の活躍が目に留まった選手は?】

━━今季の今江監督の采配をどうご覧になっていましたか?

「うまくいくことばかりではなかったでしょうが、よくやっていたと思います。投手陣は、先発陣はベテランが多くなってきましたが、26歳の早川隆久を中心に若返りを計っていました。抑えも、松井裕樹(現パドレス)が抜けた穴に、則本昴大を起用してしっかり埋めました(54試合登板、4ホールド32セーブ)。

 打撃陣でも、チームの"顔"である4番の浅村栄斗をスタメンから外す思いきった決断をして、交流戦を制した。最後までAクラスを争うまで戦ったわけですし、そこは認めてあげてほしいですよね」

━━そんななか、今季に活躍した選手のなかで特に目についた選手は?

「やはりベストナインに輝いた辰己涼介でしょう。今季は4年連続のゴールデングラブ賞、最多安打のタイトルも獲りましたから。昨年までは、開幕からしばらくよくても失速してしまうイメージもありましたが、今季は1年を通していい働きをしました。成長の幅が大きいですし、これからも伸びていくだろうと思います」

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