【侍ジャパン】プレミア12へ才木浩人&早川隆久は準備着々 未来を担う若き投手たちへの期待 (2ページ目)
高校時代から速球派として注目された才木は、将来の日本代表入りをずっと目標にしてきた。阪神入団後の2020年にトミー・ジョン手術(右肘内側側副靱帯再建術)を受けた時から、日の丸をつけるチャンスを逆算しながら見据えてきたと明かす。
「トミー・ジョン明けぐらいから、順調にいけば今回のプレミア12とか、(2026年の)WBCがあるのはわかっていました。そこぐらいには代表に入りたいなって思っていましたね」
4年前に右ヒジにメスを入れてから順調に成長し、入団8年目の今季、日本トップクラスの右腕と誰もが認める成績を残した。プレミア12では先発陣の中心として期待されるが、普段どおりに臨むつもりだ。
「プレッシャーは別に感じないですね。思い切って、楽しんで投げられたらいいかなと思います」
【ボールの質にこだわる早川隆久】
かたや、「ほぼストライクが来ていた」と井端弘和監督を感心させたのが早川だった。
今季はリーグ4位タイの11勝、同5位の防御率2.54、同3位の160奪三振。安定感が高く、国際舞台で期待される先発左腕だ。
「ボール自体は思いどおりにコントロールできたので、残りはボールの質を改善していきたいと思います」
特に改善する必要があるのは、変化球の精度だと語る。NPBとは使用球が変わり、「重さも、縫い目も全然違う」からだ。それゆえ、普段とは感覚が微妙にズレてくると言う。
「ボールの軌道がいつもとちょっと違ったりしました。自分のなかでボールの重さを感じるので、圧のかけ方が少し違うかなっていうところで、軌道がうまくつくれなかったかなという感じですね」
特に普段と感覚的に違う球種はスライダーだった。ストレートとカットボールの投球割合が高い早川にとって、幅を広げる意味でもスライダーは重要な球種になる。
「スライダーがいつもスイーパー気味に曲がるところが、今日は若干縦系の成分が入っていました。それでスライダーがちょっと斜めになったりするときもあって。そこが自分のなかではいつもと違ったかなと思います」
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