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「幕張の防波堤」小林雅英がパ・リーグのリリーフ陣を査定 S評価の球団、個人的に気になる投手は? (2ページ目)

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

【ロッテ 評価B+】

 ロッテも益田直也が序盤に苦しんで、「クローザーをどうするのか」は悩ましかった。ただ、益田が安定してきてから、チームの成績も向上してきたように、しばらくはこの体制でいくと思います。

 今年は鈴木昭汰が素晴らしい活躍をしていて、彼の使い方がどうなるかには注目しています。私がコーチをやっている時に鈴木が入団してきたんですが、当初からボールの強さには目を見張るものがありました。ただ、コントロールが不安定でカウントを悪くして痛打されたり、四球でランナーを貯めたり、というパターンが多かった。それが今年は、自信を持ってボールを投げ込めていますから、成長が感じられます。

 そして、7回を投げる投手の安定ですね。澤田圭佑、国吉佑樹、澤村拓一ら、強いボールがある投手はいるんですが、制球面で不安があることも確かです。個人的には廣畑敦也、八木彬あたりが出てきてきたら厚みが出るな、と期待しています。

【楽天 評価A+】

 内容だけ見ると、楽天も素晴らしいですよね。7、8、9回と後ろの3イニングを「この投手でいく」というローテーションがしっかり決まっているのはやはり強みです。

 今年は松井裕樹(パドレス)が抜けて、「どう後ろを回すのかな」と見ていましたが、則本昂大がハマって遜色ない活躍をしている。彼に繋げる前には8回に宋家豪がいて、7回には酒居知史、鈴木翔天などが控えている。6、7回をこのふたりで、右と左など打順の並びを見て使い分けができるので、コーチ視点でもすごくマネジメントしやすい面子が揃っている。加えて、藤平尚真もいい活躍をしていますからね。ソフトバンクと比べても大きな差はないと思いますが、現状の順位を踏まえてA+という評価としました。

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