若き清原和博が密かに明かした「苦手だったこと」を松永浩美が初公開 「これをうちの投手陣に言ったら......」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

【ピンチの場面で「ピッチャーに言おうかな」】

――自分が苦手なことを、よく敵チームの松永さんに明かしましたね。

松永 「クイックで投げられると、タイミングが合わなくて打てない」という話を、うち(オリックス)のピッチャー陣に言ったらら絶対にプラスになる、と思いましたけど、自分の心のなかにとどめておきました。

 実際にチームがピンチになってキヨがバッターボックスに立った時には、「ピッチャーに言おうかな」と頭をよぎることもありましたよ。でも、やっぱり2人だけの会話でしたし、ずっと黙っていました。だから当時のピッチャー陣は今も、誰ひとりとしてそれを知らないです。

――今も、ですか?

松永 この話をしたのは、今回が初めてですから。キヨが現役なら言いませんが、お互いに引退してしばらく経ちますし、もう30年くらい前の話ですしね。

――逆に、松永さんの苦手なことを話すことはあったんですか?

松永 キヨに聞かれたことはありますけど、そこは先輩として、兄貴分として「俺が苦手なとこがあるわけないじゃん」と強がって言いましたね。

――落合博満さんと話をした時には「真ん中が一番苦手」という会話をしたとお聞きしましたが、清原さんには言わなかったんですね。

松永 そうです(笑)。キヨには話しませんでした。

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