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高木豊がセ・リーグの新外国人選手を4段階で評価。開幕戦で救援に失敗した阪神ケラーの課題も指摘 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

巨人【◎】

《新外国人助っ人》

●マット・シューメーカー(投手:右投げ)

●マット・アンドリース(投手:右投げ)

●グレゴリー・ポランコ(外野手:左打ち)

●アダム・ウォーカー(外野手:右打ち)

※取材時点でアンドリースは一軍での出場がなかったため、評価を省略。

「シューメーカーは、ベテランだけに投球スタイルが確立されている印象です。ツーシームやチェンジアップ、スプリットと球種も多彩ですし、コントロールもよく、投球の組み立てがしっかりしています。大きく崩れるようなことは少ないでしょうし、打線との絡みがうまくいけば、2桁ケタは勝てると思います。

 ポランコは、試合のポイントになる場面で活躍できる選手ですね。打率は低いですがパワーはありますし、『ここで四球がほしいな』という場面で四球を取れたり、走者が走った後にタイムリーを打って逆転するなど、勝敗に関わることが多い印象です。

 欲を言えば、安定的に打ってくれればというところでしょうけど、選球眼も悪くない。低めの変化球をどんどん振ると思っていたのですが、ボールをよく見極めているシーンが見られますし、我慢する力があります。もう少し慣れてくると少しずつ安定感が出てくるはずです。今は日本のバッテリーの攻め方を自分なりに研究しているんだろうなと思います。

 ウォーカーは徐々に慣れてきましたね。アメリカの独立リーグでやっていた選手に多いんですが、しっかりとした野球の教育を受けていないからか打ち方が荒削りなんですよ。それでも能力はやはり高いです。(4月21日の)広島戦だったと思いますが、真ん中低めのチェンジアップを『あっ』というような感じでとっさに拾って、パンチショットのような形でスタンドまで運ぶんですから。

 ただ、打つ形が少し悪いので、そのあたりを日本で修正できればいい戦力になるはずですし、日本で成長していけるタイプだと思います。守備は......割り切る必要があるでしょうが、性格が素直そうですし、チームに溶け込んでいることもプラス材料ですね」

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