中島宏之、石川雅規、田中将大...大偉業に挑む男たち。今季プロ野球で達成されそうな記録はこれだ! (3ページ目)
リリーフでは、2008年のプロ初登板から14年連続50試合以上に登板し、373ホールドの日本記録保持者である宮西尚生(日本ハム)が、2つの節目の記録に挑む。
◎通算400ホールド
宮西尚生(日本ハム)/373ホールド(残り27ホールド)
◎通算800試合登板
宮西尚生(日本ハム)/784試合登板(残り16試合)
そして、これまで6人しか達成してない通算200セーブを目指すのはこの2人だ。
平野佳寿(オリックス)/185セーブ(残り15セーブ)
山﨑康晃(DeNA)/170セーブ(残り30セーブ)
投手の分業制が進むプロ野球界において、今後はリリーフ投手の記録が数多く上書きされると予想される。
さて、昨年はプロ1年目のルーキーたちが、多くの新人記録を更新し話題を呼んだ。セ・リーグの新人王となった栗林良吏(広島)は、プロ初登板から22試合連続無失点の新人記録を樹立。その栗林はシーズン37セーブを挙げたが、これは2015年に山﨑康晃が挙げた新人最多セーブに並ぶ記録だった。
牧秀悟(DeNA)はシーズン35本の二塁打を放ち、これはセ・リーグ新人最多二塁打記録となった。また14回の猛打賞(1試合3安打以上)をマークしたが、こちらはセ・リーグ新人最多タイ記録だった。そして佐藤輝明(阪神)は、5月28日の西武戦でルーキーとして史上2人目となる1試合3本塁打を記録。
この3つの新人記録を保持していたのが、1958年に立教大から巨人に入団した長嶋茂雄だった。
こうして現在の選手が活躍することで、偉大な先人たちの名前や記録にあらためてスポットが当たる。これが野球のすばらしいところである。
メジャーリーグの名将であるスパーキー・アンダーソンは、かつてこんな名言を残している。
「野球はファンタジーなんだ。短い時間しか存在しないものはリアルではない。9時から17時まで、70歳まで一生懸命働く。それがリアルってやつだ。ディマジオは去った。メイズもコーファックスも去った。でも、野球は続いている。野球は永遠に不滅なんだよ」
あと数カ月もすればプロ野球が開幕する。そして選手たちが記録を達成すれば、その瞬間は敵味方関係なく祝福に包まれる。それも野球のすばらしいところだと思う。今シーズンはどれだけの記録が達成されるのか、シーズン到来が待ち遠しい。
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