2021年外国人選手たちの通信簿。高木豊による4段階評価でセ・リーグは明暗クッキリ

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

高木豊の「助っ人」通信簿
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 チームの命運を大きく左右する助っ人外国人。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で助っ人外国人の合流が遅れるなど、戦力が整わないうちに開幕を余儀なくされるチームも多かったが、助っ人たちはどのくらいチームに貢献できたのか。

 かつて大洋(現DeNA)で活躍し、現在は野球解説者やYouTubeでも活動する高木豊が、セ・リーグ各球団の外国人選手たちの貢献度を、チームごとに【◎、〇、△、×】の4段階で評価した。

今季、ヤクルトの大きな戦力になったサンタナ(左)とオスナ今季、ヤクルトの大きな戦力になったサンタナ(左)とオスナこの記事に関連する写真を見る***

ヤクルト【◎】

 6年ぶり8度目のリーグ優勝を果たし、日本一にも輝いたヤクルト。打線に厚みをもたらしたドミンゴ・サンタナとホセ・オスナ、クローザーのスコット・マクガフなど、投打において助っ人外国人が重要な役割を果たした。

「ヤクルトの助っ人外国人は充実していましたね。打線はサンタナとオスナが入って厚みが増しました。調子がいいほうを4番の村上(宗隆)の後ろに置いたり、2人の間に中村(悠平)をかまして打線のつながりや攻撃のバリエーションをもたせたり、並びがよかったと思います。

 2人を並べたいと思ってしまうところですが、間にひとり置いたところが彼らのいい部分を引き出すことになり、チームの得点力(12球団トップの625得点)も向上させました。投手ではクローザーのマクガフ。失敗も目立ちましたけど、ハードなポジションを守ってチームの危機を救いました。

(アルバート・)スアレスと(サイ・)サイスニードも2人で6つの貯金を作れていますし、それぞれがチームにマッチしていた感じがします。リーグ優勝、日本一という結果が出ていることも踏まえて文句なしの◎です」

【主な助っ人外国人の成績】
(野)サンタナ 116試合 打率.290 19本塁打 62打点 出塁率.366 OPS.877
(野)オスナ 120試合 打率.258 13本塁打 60打点 出塁率.293 OPS.694
(投)マクガフ 66試合 3勝2敗14ホールド31セーブ 防御率2.52 

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