オリックスが劇的勝利で「躍動する若い力」。鈴木尚広が見た日本シリーズ第5戦と次戦のポイント (3ページ目)
第6戦、オリックスは山本(由伸)投手が先発するでしょう。パ・リーグの主催試合ではDHが採用されるので、行けるところまで山本投手を投げさせることができる。ヤクルトは高梨(裕稔)の先発を予想する声もありますが、先発の力という部分ではオリックスのほうがあります。ただ、初戦ではヤクルト打線が粘りを見せていましたし、山本も神経を使うかもしれません。
また、ここからの戦いはベンチワークも見ものです。第5戦では8回に3点リードで登板したヒギンスが四球、四球の後に3ランを打たれて追いつかれました。こうしたケースはあることです。オリックスはセットアッパーのヒギンスをどう使うのか。故障から5カ月ぶりに復帰した山岡(泰輔)をそのポジションで起用するのか。
逆にヤクルトは、クローザーのマクガフに不安定なところがあります。高津(臣吾)監督の采配も注目されるところです。
リードを許して本拠地に戻るオリックスは、下位打線がポイントになるでしょう。ポイントゲッターの3、4番に向けて、下位打線がいかにチャンスをつくり、いろんな作戦ができる1、2番の福田(周平)、宗でどれだけプレッシャーをかけられるか。対してヤクルトは先発メンバーも変わらないと思いますし、普段どおりの野球ができるかどうか。
このシリーズについては、最後の最後まで何が起こるのかわかりません。誰も予想できない結末が待っているかもしれないですね。
フォトギャラリーを見る
3 / 3