ラミレスがセ・パのCS進出チームを予想。各球団の戦力も分析、好調なあのチームの弱点とは? (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

【交流戦優勝のオリックスはペナントでは苦戦する】

――では、パ・リーグの展望について教えてください。

ラミレス 交流戦では11位とまさかの下位に沈んだソフトバンクですが、ペナントレースが再開すれば、やっぱり本領を発揮すると思います。交流戦では外国人不在に泣いたけど、アルフレド・デスパイネやリバン・モイネロがオリンピック予選から戻ってきたら、今までどおりの活躍をするでしょう。投手力ナンバーワンの楽天とデッドヒートを繰り広げるのはソフトバンクで間違いないでしょうね。

交流戦優勝、リーグでも首位になったオリックスだが......交流戦優勝、リーグでも首位になったオリックスだが......この記事に関連する写真を見る――交流戦で優勝して、勢いに乗るオリックスはどう見ていますか?

ラミレス 山本由伸や宮城大弥などいい先発投手陣は揃っているけど、残念ながら不動の正捕手がいないのが弱点。交流戦で結果を残せたのはセ・リーグ相手だったからというのが大きいと思います。ペナント再開後も勢いを持続させて連勝しましたが、パ・リーグ打者陣を相手にした場合、交流戦前の状態に戻ってしまう可能性は高い。最終的にAクラスに残るのは難しいと思います。

――ということは、楽天、ソフトバンクに続いてAクラス入りするのは、どのチームだとお考えですか?

ラミレス 西武も強いけれど、僕はロッテだと思いますね。開幕前の予想でも、僕はロッテを3位にしていますけど、それは今でも変わりません。ブランドン・レアード、レオニス・マーティンの両外国人はリーグ屈指の迫力だし、荻野貴司、中村奨吾、角中勝也が非常に好調です。スピードもあって、足を使った攻撃もできる。ロッテのAクラス入りの可能性はとても高いと思いますね。

――ペナントレース再開時点で、首位から5位までのゲーム差が4。現在も混沌とした状態が続いていますが、ここから抜け出すためにはどんなことが必要ですか?

ラミレス 今シーズンは延長戦がなく、9回で試合終了となります。そういう意味でもクローザーの調子、出来がとても重要になってくる。そして、ピッチャー陣をコントロールするレギュラーキャッチャーの存在がポイントになってきます。もちろん、クリーンナップの破壊力も重要。このあたりにウイークポイントがあるチームは、どうしても上位進出は難しくなるでしょうね。

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