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理論派・秦真司が選ぶ侍ジャパン最強布陣。佐藤輝明は何番で起用? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 終盤の7~9回の勝ちパターンを任せる投手は、平良、松井、栗林をすんなりと選べました。投げる順番は、相手打線や打順の流れを見て決めればいいでしょう。決勝ラウンドでは、そこへ山本も加わるとさらに厚みを増します。

 第2先発兼リリーフとして、経験のある大野雄とサイドスローという特徴がある青柳を入れました。最後まで入れようか悩んだのは、早川隆久(楽天)と森下暢仁(広島)です。とくに森下は投球が安定していますからね。

 投手陣で重視したいのは、三振を取れる決め球があることと、四球が少ないこと。あとは「俺の球を打てるものなら打ってみろ!」と気持ちが前面に出るタイプなら、なおよしです。

 本来なら、千賀滉大(ソフトバンク)が投手陣の軸になるべきなのですが、故障で戦線離脱してしまったのは痛いですね。

【野手スタメン】
1番 ⑥ 坂本勇人(巨人/右投右打)
2番 ⑧ 柳田悠岐(ソフトバンク/右投左打)
3番 DH 吉田正尚(オリックス/右投左打)
4番 ⑨ 鈴木誠也(広島/右投右打)
5番 ③ 村上宗隆(ヤクルト/右投左打)
6番 ⑤ 岡本和真(巨人/右投右打)
7番 ⑦ 佐藤輝明(阪神/右投左打)
8番 ② 甲斐拓也(ソフトバンク/右投右打)
9番 ④ 菊池涼介(広島/右投右打)

【野手控え】
捕手 梅野隆太郎(阪神/右投右打)
内野手 山田哲人(ヤクルト/右投右打)
内野手 浅村栄斗(楽天/右投右打)
内野手 吉川尚輝(巨人/右投左打)
内野手 周東佑京(ソフトバンク/右投左打)

 東京五輪には球数制限があるので、投手がコロコロと替わることが予想されます。そこで大事になってくるのは、さまざまな投手に対処できる対応力や、甘い球を1スイングでとらえられる決定力。つまり、初対戦の投手相手でも結果を残せるタイプの打者が必要です。このメンバーなら、問題ないと考えています。

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