オープン戦の活躍は水物。シーズンの成績と真逆だった新助っ人たち (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • phoho by Sankei Visual

 同オフに2人とも自由契約になり、パラデスは韓国リーグへ(その後、アメリカの独立リーグでもプレー)。ダフィーは球団を通して、「もっと自分がチームに貢献できればよかった。申し訳ない気持ちでいっぱい」というコメントを残して日本をあとにした。

 メジャー通算65本塁打の長打を期待され、2014年オフに日本ハムへ入団したジェレミー・ハーミッダも、オープン戦では期待どおりの活躍を見せた。オープン戦12試合で打率.303、2本塁打、6打点。規定打席には届かなかったものの、出塁率は.439をマークした。

 だが、5番・右翼で開幕を迎えるも、打撃不振のため5月25日に登録抹消。再昇格するも、6月6日の阪神戦で左手を骨折して長期離脱を余儀なくされた。結局50試合の出場で、打率.211、1本塁打、18打点、OPS.607と期待に応えられず。同年に入団した、メジャー通算わずか6本塁打ブランドン・レアードが34本塁打と活躍した一方で、ハーミッダは1年で自由契約になった。

 今季は、新外国人たちの合流は開幕後になる見通しで、"ぶっつけ本番"になることが濃厚。ただ、オープン戦の成績は「水物」とも言われ、助っ人たちはそれが顕著なだけに、ファンや首脳陣も惑わされずに済むかも?

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る