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巨人では抑えのエース。河原純一が
NPBと独立リーグのギャップを語る (2ページ目)

  • 広尾晃●文 text by Hiroo Koh
  • photo by Hiroo Koh

── 39歳で愛媛にやって来て、3年間現役生活を続け、2017年に愛媛マンダリンパイレーツの監督に就任しました。

「独立リーグで監督をしているのは、僕自身が指導者として成長したいという思いがあるからです。プロの世界を目指すのだから、それなりに才能がないと上に行くのは厳しいですが、やり方によっては、可能性はゼロではないと思っています。それを指導者として選手に伝えたいですね。僕自身、まだまだ未熟ですが、独立リーグで指導者としてもっと勉強したいです」

── NPBから独立リーグに来た多くの指導者が、ギャップがあるといいますが、河原さんはいかがでしたか。

「能力については見てのとおり差がありますが、やればやるほど思うのが、理解力がないことですね。僕が言っていることを理解できない選手が多い。話をしても、変な理解の仕方をして違う方向に行ってしまう。だから試合でも、練習でも、その都度、言わなければいけない。

 プロに行くような人にも同じような指導はするのですが、そこからあとが違う。理解のレベルがもともと違うんですね。独立リーグの場合、選手が僕らの指導を理解して、それを次の試合までにどう修正するかが大事なんです。間違った方向性で練習してしまえば何の意味もなくなってしまう。そのあたりにあらためてNPBとの差を感じますね」

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── 今年はコロナ禍の影響で自粛を余儀なくされました。河原監督も苦労されたと思います。

「とにかくいつ開幕できるのかわからない状態でしたから、選手たちの気持ちを切らさないようにすることに苦労しました。2週間ほどチームとして活動しない時期がありましたが、その間も3つのグループに分けて、時間帯を変えて練習していました。僕たちは愛媛銀行さんのグラウンドを貸してもらえたので、本当にありがたかった。そのおかげで実戦形式の練習や紅白戦などができたので、コンディションを整えることができました」

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