2020.09.28

巨人はドラフト1位で近畿大・佐藤を
指名するのか。鈴木誠也二世も候補

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Sankei Visual

 昨年のドラフトから2巡目以降のウェーバー優先権が、セ・リーグとパ・リーグが1年おきに交互で変更することになり、今年はパ・リーグからとなる。指名順はドラフト前日の順位で決まるのだが、巨人が「12番目」になるのはほぼ間違いない。

 今年のドラフトは、質は例年並でも、数が少ない。そのため1位はなんとしても確信の持てる選手を確保しておきたいというのは、12球団の共通認識だろう。そのため競合のリスクを避け、確実に獲れる選手を指名するという球団が出てくるかもしれない。いつも以上に慎重にならざるを得ないドラフトになるはずだ。

 佐藤にしても絶対に獲得できるという保証はない。ならば、外れた時のシミュレーションもしておかなくてはならない。強打の外野手が第一候補なら、佐藤以外にも狙いを定めておく必要がある。

 そこで推したいのが、中京学院中京の元謙太(げん・けんだい)だ。昨年夏の甲子園での活躍を覚えている人もいるだろうが、ひと口に言えば"鈴木誠也二世"だ。スイングが抜群に速くて、強肩・俊足も兼ね備えている。なにより体が強く、プロの猛練習にも耐えられるはずだ。

 現状、支配下選手で20代前半の右打ちの外野手はイスラエル・モタだけのチーム構成を考えても、元は適役であろう。

 1位で強打者の外野手を獲得したら、あとは即戦力投手だ。正直、どこまで選手が残っているかわからないが、狙いとしては右で川瀬航作(日本製鉄広畑)、村上頌樹(東洋大)、左なら藤井聖(JX−ENEOS)、山本一輝(中京大)あたりか。

 抜群の制球力と多彩な変化球を操り、さらに145キロ前後の速球も備える村上が今の巨人にはいないタイプだが、秋のリーグ戦で痛めた右腕の状態が気になる。

 3位以降は、原辰徳監督の母校である東海大相模、東海大から、山村崇嘉(東海大相模/遊撃手)、小郷賢人(東海大/投手)あたりの指名があるのでは......と勝手に予想している。

 若手が着実に力をつけてきた今だからこそ、どんなドラフトを展開していくのか。今年の巨人のドラフトは例年以上に要注目である。

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