2020.06.17

山本昌も驚くヤクルト石川雅規の
進化する技術。「200勝に届くと思う」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 6月19日、ようやくプロ野球に"球春"が訪れる。ヤクルトの高津臣吾監督は開幕投手に40歳の石川雅規を指名した。ベテラン左腕にとって9度目の大役だが、40代での開幕投手は1998年の大野豊氏(広島)以来、史上5人目(通算6度目)の快挙となる。

3年ぶり9回目の開幕投手となったヤクルト石川雅規 解説者の山本昌氏は「今年はイレギュラーなシーズンになるわけですから、まずは投手陣の柱を1本つくりたいということで、高津監督らしい判断だと思いました」と話す。

「石川くんは春のキャンプの時点で開幕投手に指名され、そこから延期になったことでプレッシャーは相当だったと思います。でも、そのなかで緊張感を保ちながら、練習試合でも安定した仕上がりを見せていました。これがベテランの技ですよね。実績があり、責任感が強く、人望もある。なにより、春先は調子がいいですからね。そういうことも含めて、石川くんの開幕投手は大賛成です」

 山本昌氏も現役時代、開幕戦のマウンドに4度立っている。

「シーズン初めての登板ですし、やっぱり特別な試合です。ほかの試合と疲労感がまったく違います。普段なら5イニングぐらいでくる疲れが、2、3イニングあたりからくるんです」

 "通常"の開幕戦でもタフなのに、今年は約3カ月遅れての開幕となった。