井端弘和のパ6球団注目選手「ロッテ新人のスイングは柳田を思わせる」 (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

――昨年5位と苦しんだ日本ハムの注目選手は誰になりますか?

「来日2年目の王柏融(ワン・ボーロン)でしょうか。台湾では2季連続で打率4割を打ち、日本でも『最低3割』と思っていたでしょうから、ケガの影響があったとはいえ昨年の成績(打率.255)のままで黙ってはいないはず。打順は3番が理想だと思いますが、近藤健介もいるので4番の中田翔の後になるでしょう。彼が本来の力を出せれば、日本ハムの打線は安定すると思います」

――昨シーズンはどういった点で苦労していたのでしょうか。

「ストレートに差し込まれることが多かったですね。変化球を打つのはうまいですし、低めのボールをしっかり見逃がせるなど選球眼もいい。あとはストレートをどう捉えるか。キャンプやオープン戦を見ると体が大きくなっていましたが、速い球に力負けしないために意識的に大きくしているのかもしれませんね。『今年はやってやろう』という意気込みも感じるので頑張ってほしいです」

――最後に、昨年6位からの巻き返しをはかるオリックスの注目選手は?

「侍ジャパンでも活躍した山本由伸ですね。投手部門のタイトルを総なめにしてもらいたいです。ストレートや高速フォークだけでなく、スライダー、カーブなどすべてのボールが一級品ですし、本当に複数のタイトルを獲ったとしても誰も驚かないレベルに達していると思います。

 2シーズン続けて左わき腹痛で離脱するなど、まだ21歳ということもあって1年を投げ抜く体の強さは必要になるでしょうが、心配なのはそれくらいです。それをクリアし、巨人の菅野智之、ソフトバンク千賀滉大のような日本を代表するエースになってくれることを期待しています」

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