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門田博光が本塁打増に持論。
「打撃を球場サイズに合わせたらあかん」 (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ルール的にはフェンスを超えればホームラン。しかし、門田のなかにあるホームランはそうではなかった。

「41歳での33本塁打の時も、自分からすれば打ち損ないばかり。格好悪いと思って、いつも下を向いてダイヤモンドを一周しとった。でも、それまでに『もっと飛ばしたい』『場外や!』ってやってきたから、飛ばんようになってもまだフェンスの向こうに打つことができた。だから現役の選手に言いたいのは、今の球場にサイズに合わせとったら、1、2年はよくても、すぐに下降線になるぞ、という話や」

 ホームランラッシュの傾向はまだまだ続くだろう。しかしそれに浮かれていては、数年後、自分の思い描くバッティングができなくなるかもしれない。いくら球場が狭くなり、ボールが飛びやすくなったとしても、常に求めるのは「完璧な当たりでのホームラン」である。数々の記録を残してきた伝説のホームランアーチストの言葉は重い。

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