広島×巨人の仁義なき戦い。セ・リーグ順位予想で解説者4人が熱弁! (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎斎藤雅樹氏

1位 広島
2位 巨人
3位 DeNA
4位 ヤクルト
5位 中日
6位 阪神

 最終的には広島と巨人の優勝争いになる気がします。丸佳浩の移籍は大きな戦力ダウンですが、若手も育っていますし、もととも足が使えるチームですので得点力はそれほど下がらないと思います。投手陣も、先発は大瀬良大地、クリス・ジョンソン、野村祐輔がいて、今年は床田寛樹がローテーションに入ってきそうです。先日、この投手を見ましたが、なかなか攻略の難しそうな投手で、あらためて広島の層の厚さを実感しました。

 一方の巨人は、岡本和真がどこまでやれるかにかかっていると思います。昨年3割、30本塁打、100打点をマークしましたが、今年はどれだけの数字を残せるのか......。おそらく昨年以上にマークは厳しくなりますし、攻め方も変わってくる。そのなかで昨年同様の結果を残せば、優勝もあると思います。

 DeNAと言えば打線なのですが、昨年のチーム打率はリーグワーストなんですよね。ただ、巨人戦でよく打っていたのか、強打のイメージがあります。中軸がしっかりしていますので、1、2番をどこまで固定できるかでしょうね。1年を通してある程度打線が固まれば、DeNAも優勝争いに絡んでくると思います。

 ヤクルトもDeNAと同じく打線のチームです。ただ、DeNAに比べると年齢層が高く、とくに夏場以降のスタミナに不安があります。あとは、昨年リリーフで頑張った近藤一樹、石山泰稚の疲労も心配です。とはいえ、昨年2位のチームですしAクラスに入るだけの力は間違いなくあります。

 中日は打線がすばらしく、得点力はあると思うのですが投手陣が弱い。先発、抑えともに軸となる選手がほしいですよね。与田剛監督は2年目の鈴木博志を抑えに抜擢するそうですが、彼がこのポジションにうまくはまれば、一気に浮上するかもしれません。

 最下位と予想した阪神は、打線がほかの5チームと比べて圧倒的に弱い。今の野球はある程度の攻撃力がないと厳しいと思います。昨年の西武がいい例で、チーム防御率はリーグワーストにも関わらず、強力打線のおかげで優勝してしまった。かつてのように投手力だけで勝てる時代ではないので、申し訳ないのですが阪神を6位にさせてもらいました。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る