2019.03.05

ヤクルト小川監督、投手陣についてニヤリ。
「先発候補は9人もいる」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ヤクルトの春季キャンプ(沖縄・浦添市)は、朝8時半の早出練習に始まり、夜間練習が終わるのは午後6時頃。昨年同様、厳しく時間の長いキャンプだったが、今年は「ひとつひとつの丁寧さ」と「緊張感」が、より強くなっている印象を受けた。小川淳司監督は「一昨年のシーズン96敗から、去年2位という結果を出したことで、気の緩みが懸念材料としてありました」と言ってこう続けた。

「そういう心配を持って、1月31日のミーティングの日に『緊張感を持ったキャンプを過ごしていこう』と(キャンプを)スタートさせました。そのなかで、『今のはどうだった』『今日はどうだった』と、その都度、選手たちに指摘して引き締めているのが宮本慎也(ヘッドコーチ)です」

 キャンプも終盤にさしかかる頃、小川監督に今シーズンの展望について話をうかがった。

昨年、下馬評を覆しシーズン2位という好成績を残したヤクルト小川淳司監督―― このキャンプで、小川監督の表情には充実感がにじみ出ているように見えました。

「一昨年の秋季キャンプ(愛媛・松山市)から、宮本ヘッドをはじめ、石井琢朗(打撃)コーチ、河田雄祐(外野守備・走塁)コーチなど、新しいコーチ陣のもと練習を始めました。シーズン96敗ということもあり、練習時間を多く課し、質も求めてやってきました。監督に復帰してから今回でキャンプと名のつくものは4回目 になりますが、選手たちを見て感じたのは『体が強くなったな』ということです。厳しいキャンプもそんなに苦にしていないですし、バットスピードも速くなってきている。このキャンプでは、まずそこを感じました」

―― 他球団のキャンプを回り、浦添に来た人たちはヤクルトの練習を見て「選手たちの声がよく出ている」と驚いていました。

「そう言ってくださるのであれば、元気があって、活気のあるキャンプができていたのかなと思います。声の必要性というか、練習の時から出してないと、いざ試合になった時になかなか出ないですからね。ひとつのプレーに対して声を出し合い、選手同士で指摘し合えば、それぞれの自覚や緊張感にもつながります。キャンプでのあり方など、一昨年の秋からやってきたことが定着しつつあります。それを今シーズンだけでなく、次世代にもつなげていくことが大事だと思っています」