2019.01.25

ラミレス監督も認める高卒2年目。
阪口晧亮は大化けの香りがプンプン

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by ©Yokohama DeNA Baystars

 1年前の自分、これからの自分――。

 横須賀にある横浜DeNAベイスターズの二軍球場で合同自主トレを行なうルーキーたちを見て、高卒2年目の阪口晧亮(こうすけ)は、あの時を振り返る。

「ビブスを着て練習している新人選手たちを見ると、まだ1年とはいえ、すごく懐かしく感じますね。当時の自分は、ただ与えられた練習をこなすことで精一杯でした。けど、今はそうではありません。何をやれば効果的なのか、まだまだですけどだいぶわかるようになりました」

186センチの長身から最速152キロを投げる高卒2年目の阪口晧亮 阪口はそう言うと口元を引き締めた。しっかりとした受け答えと利発な顔つき。1年前はまだあどけなさを残していた青年だったが、19歳ながらすっかりプロとしての意識を開花させているようだった。

 北海高校出身の阪口は、2017年のドラフト会議で3位指名され入団。昨季はファームのみの出場で主に先発として18試合に登板したが、3勝9敗、防御率6.15とプロの厳しさを思い知らされた。

 そんな阪口が今シーズン期待の選手として評価を急騰させたのが、日本代表に選出され戦った第2回WBSC U-23ワールドカップでの投球だ。阪口は2試合に登板。10月27日のドミニカ戦では先発して、7回無失点の好投を見せた。

「あの大会は自分にとって大きかったですね。自分のなかでベストピッチと言える内容でしたし、その後、投球に自信を持てるようになりました。力感を持たず投げ切ることができ、あのピッチングができれば、今シーズンはいい結果が出せるのではないかと、このオフは過ごしてきました」

 持ち味は、186センチの長身から繰り出されるMAX152キロのストレートにスライダー、カーブ、スプリット、カットボールといった多彩な変化球。さらに昨秋は大家友和二軍ピッチングコーチからワンシームを伝授された。

「球種が増えることで損はないですし、あとはどれだけレベルや精度を上げていけるか。高いレベルでないと絶対に上では通用しないでしょうから」