2018.03.30

解説者7人のパ・リーグ予想。
1人だけソフトバンク3位予想の根拠は

  • 田口元義、スポルティーバ●文 text by Taguchi Genki、Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎小田幸平氏

1位:西武
2位:オリックス
3位:ソフトバンク
4位:ロッテ
5位:日本ハム
6位:楽天

 解説者の多くがソフトバンクを1位に推していると思いますが、私は「連覇は難しい」と思っています。最たる理由は、コーチ陣の大量放出です。投手コーチの佐藤義則さんが楽天に、内野守備・走塁コーチの鳥越(裕介)さんと二軍バッテリーコーチの清水(将海)がロッテにと、チームを支えてきた指導者が離れました。選手としては「育ててくれたコーチがいなくなったら、誰を信じればいいんだ?」と多少なりとも不安になるものです。工藤(公康)監督は就任1年目でチームを日本一に導いたように、統率力のある監督ですから、どうやってチームの手綱を引き締めるかが見ものですね。

 西武を1位に挙げたのは、やはり圧倒的な攻撃力があるからです。昨年リーグトップのチーム打率.264からもわかるように破壊力は抜群。23本塁打と大ブレークした山川穂高はオープン戦ではブレーキがかかっていましたが、バットはしっかり振れているので問題ないでしょう。彼が不動の4番となり若手も台頭してくれば、打線に関しては他球団の追随を許さないほど強力になるはずです。

 オリックスも、西武と同様に強力打線がウリのチームです。ロメロ、マレーロと長打力がある選手が揃うなか、優勝を狙う上で欠かせないのが吉田正尚です。入団してから腰の故障でフル出場はありませんが、それでも2年連続で2ケタホームランを記録した、あのフルスイングは魅力です。彼が3番にどっしり座り続けたら、チームとしても多くの勝ち星を獲得するでしょう。

 ロッテを4位にしたのは、監督が井口(資仁)さんとなり力が未知数だから。オープン戦を見ていても、現時点ではまだ攻撃重視か投手重視か判断しづらいのが本音です。

 日本ハムに関しては、多くの方が「大谷翔平がいなくなったことが大きい」と言うでしょうが、それほど大打撃ではないと思っています。大谷がいるいない以前に、そもそも戦力に厚みがない。厳しいことを言うようですが、開幕投手候補に昨年4勝の上沢直之、新外国人のマルチネスらが挙がる時点で、台所事情の苦しさが窺(うかが)えます。

 楽天は、評価が分かれるチームではないかと思います。おそらく優勝候補に挙げる解説者の方もいるでしょうが、個人的には戦いにムラがあるように感じています。なので、この順位にさせてもらいました。

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