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「小久保さんを世界一の監督にしたい」。
松田宣浩がWBCを語る (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Getty Images

── 勝てなかった理由は何だったと思いますか。

「力がなかったといえばそれまでですが、流れのままに淡々と試合が進んでしまった。負けた瞬間のことははっきり覚えているのですが、試合のことはほとんど覚えていません。要するに、自分たちの戦いができなかったということです。球場、相手の雰囲気に飲み込まれてしまった。そこが一番の原因だと思います」

── 国際大会を戦う難しさはどこにありますか。

「レギュラーシーズンの場合、たとえばエース級のピッチャーだと少なくとも3〜4回は対戦があるわけです。そのため、どんなにいいピッチャーでも球筋はイメージできますし、対策も立てられます。でも、国際大会で対戦するピッチャーは、もしかしたら最初で最後なんてこともザラにあるわけです。特にWBCは球数制限もありますし、1打席目に対戦したピッチャーが2打席目には代わっていることもある。圧倒的に情報量が少ないですよね」

── そうしたなかで、結果を残すために必要なことは何ですか。

「打席のなかでの表現力といいますか、このピッチャーのこういう球を打つというイメージが大事になってきます。試合直前になれば相手ピッチャーの映像は見ますが、それはあくまで参考。ベンチやネクストでどれだけ見られるかが重要です。あとはそこで得た情報を打席のなかでどう感じるか。ただ、受け身になってしまうと、簡単に追い込まれてしまう。そうならないためにも、ストライクゾーンに来た球は積極的に振るよう心掛けています」

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