歓喜と悔しさを詳細にたどる、
大谷翔平の「日本シリーズ8日間」 (6ページ目)
■10月28日(移動日)
チームは午後に空路で再び敵地・広島に舞い戻った。
「マツダスタジアムのマウンドのイメージはもうできています。何度やってもダメというのは、ピッチャーとしてどうかと思うので......。ビジターで勝つことが日本一になるためには絶対に必要ですから」
珍しく強い口調で万全を強調した大谷。翌29日の先発登板へ決意を語ったが、広島にギリギリまで惑わせるための周到な煙幕だった。この日は空港から宿舎へと移動し、マツダスタジアムで体を動かすこともなく、休養にあてた。
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