「注目は初戦の大谷翔平の起用法」。
里崎智也が占うパCSファイナル
日本ハムのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの対戦相手が、ソフトバンクに決定した。公式戦の両チームの対戦は、日本ハムが15勝9敗1分と勝ち越し。はたして、日本シリーズに進むのは、パ・リーグ王者の日本ハムか、それともCSファーストステージでの連勝で勢いに乗るソフトバンクか。解説者の里崎智也氏に短期決戦の展望を聞いた。
リーグ優勝を決めた試合で1安打、15奪三振の快投を見せた大谷翔平 まず、CSファイナルステージのシステムをあらためて確認しておきたい。1位チームの本拠地で全試合開催され、移動日なしの最大6連戦で、先に4勝したチームが勝ち抜けとなる(1位のチームには1勝のアドバンテージが与えられる)。この1勝のアドバンテージが導入された2008年以降、1位チーム以外のチームが勝ち抜けしたのは、セ・パ両リーグを通じて2010年のロッテと2014年の阪神しかない。
「普通に戦えば、CSファイナルは1位のチームが勝つようになっているんですよ。まず、1位チームのエースはファイナルで2回先発できますが、2位以下は(すでにファーストステージで登板しているため)1回しか投げられません。しかも、初戦で1位チームのエースと投げ合うのは、ローテーションの3番手以降になります。6戦までもつれたとしても、1位チームは再びエースが万全の状態で投げられる。ローテーション的にも1位チームが絶対有利になっています」
里崎氏は「それがひっくり返るときは、1位チームに不都合が起きたとき」と言い、こんな話を教えてくれた。
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