2016.09.22

セ・パとも1年目の野手なら
「原、石毛」以来35年ぶり。どうなる新人王

  • 高橋アオ●文 text by Takahashi Ao
  • photo by Kyodo News


── パ・リーグについてはどうでしょうか。

「僕は茂木選手を推したいです。ただ、ライバルの高梨選手は10勝していますからね。10勝されたら、茂木選手は打率.280では足りないでしょう。.285から.290くらいは打たないと厳しいでしょうし、盗塁ももっと必要かなと。茂木選手はケガもありましたが、規定打席数には到達すると思いますよ。

 ただ、高梨選手は茂木選手にとっては高い壁になります。野手でいえば.290から3割、投手なら10勝がひとつの基準ラインになりますから、新人王争いしている選手のうち、ひとりが達成することは大きな評価となるでしょう。僕は楽天に所属している人間(楽天イーグルスベースボールスクールジュニアコーチ)なので、個人的には茂木選手にがんばってほしいです。ですが、成績を見ると高梨選手が一歩先を行っているように思えます」

楽天・茂木はランニングホームラン2本の珍記録も
── 鉄平さんの経験もふまえて、なぜ野手の新人王は生まれにくいのでしょうか。

「起用方法ですね。新人の野手は、守備固め、代走、もしくは代打で少しずつ出場するケースが多いですから。そうしているうちに、(数字を残せないまま)新人王資格を満たす試合数に到達してしまいます。また多少ブレイクしても、途中で息切れすることもあるので、野手は起用法も含めて難しさがありますね。もちろん、オコエ選手のように、高卒の選手は金属製バットから木製バットへ慣れないといけない壁もあります」