パ・リーグのエースたちが語った「打者・大谷翔平の恐ろしさ」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

山崎福也(オリックス)

 プロ2年目のドラフト1位左腕は、今季ここまで大谷と3度対戦し、通算4打数1安打。

A1.スイングスピードが半端じゃなく速かったですね。真っすぐを投げたら持っていかれる雰囲気がありました。対戦では、変化球でごまかして、真っすぐを見せることしかできなかったです。あれだけ騒がれている選手なので、対決したい気持ちがありましたし、楽しみでしたし、実際に対決できて嬉しかったです。

A2.難しいですね。自分の調子もありますけど、投手として出てくれば......それはちょっと答えるのが難しいです(笑)。

釜田佳直(楽天)

 5月29日に登板した試合で、大谷は「6番・投手」として出場。釜田は大谷を2打数0安打に抑えたが、4回途中7失点でKO。チームも「投手・大谷」に7回を1点に抑えられ、今季3勝目を献上した。

A1.打席でも威圧感がものすごくありました。ホームベースからかなり離れて立っているのに、外のボールに届きそうな感じがします。だからといってインコースが打てないわけではなく、しっかりと打ってくる。裏をかかないと抑えるのは難しいですね。それもコースへしっかり投げ切らないといけない。中途半端だとホームランにされてしまいます。加えて、小技もうまいといいますか、ボールを拾うのもうまいんですよね。

A2.「二刀流・大谷」と対戦しましたが、僕の感覚としては、「投手・大谷」と試合をする方がいいですね。やはり、あのバッティングは脅威です。ただでさえ厄介な打者が多い日本ハム打線のなかに、大谷くんがポンと打線に入ってくると、さらに気を遣います。「投手・大谷」なら、あまり意識せずに自分のピッチングに集中できますから。

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