2015年ドラフト「1位指名」はズバリ、この12人! (2ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Nagase Yuya/PHOTO KISHIMOTO

 また、1位指名の残りの5選手については、本番での抽選の結果によって大きく変わってくるだろう。今回は、その5人を推理して、「今年のドラフト1位の12人」をリストアップしてみたいと思う。

 まず、その人選の背景となる今年のドラフトの現状について触れておきたいのが、とにかく上位候補者にケガ人が多いということだ。

 冒頭で挙げた7選手のうち、多和田、高橋、今永、小笠原の4選手はすでに故障が伝えられている。今永はなんとかリーグ戦に登板しているが、昨年の好調時のようなピッチングは鳴りを潜めている。その他の3選手にいたっては、ピッチングそのものを控えているという。

 さらに、上位候補のひとりに挙げられている西村天裕(投手/右投右打/帝京大)もリーグ戦の登板中に足を負傷した。

 本番を目前にして、ドラフト上位候補者がこれだけ変調をきたしたのを見たことがない。現場のスカウトたちが「また故障か......」とため息をつく中、より魅力的に映るのは、故障なく元気にプレーしている選手たちだろう。

 そこで浮上してくるのが、平沢大河(内野手/右投左打/仙台育英)と、オコエ瑠偉(外野手/右投右打/関東一高)の高校生ふたりだ。

 平沢は、この1年でフィールディングが素晴らしく良くなった。さらに、今夏の甲子園とU-18の世界選手権という大舞台を経験したことで、プレーの精度が一段と増し、自信をつけた。

 バッティングもこの夏、飛躍的に向上し、素晴らしいというよりは"凄まじい"という表現がピンとくる。

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