今年も健在!? ロッテ「5年周期説」に選手たちの反応は? (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

2010年 75勝67敗2分(リーグ3位)
チーム打率.275(リーグ1位)、チーム防御率4.10(リーグ5位)

 今シーズン、チームの主軸として活躍している清田育宏は、2010年シーズン、ルーキーながら64試合に出場し、規定打席には到達しなかったが打率.290の好成績を残した。日本シリーズでも全7試合に出場し、30打数10安打、1本塁打、6打点と活躍。日本一の原動力となった。清田が当時を振り返る。

「プロの世界がなにもわからない状況でしたが、すごくプレーしやすい雰囲気がチームにありました。西岡剛(現・阪神)さんが大黒柱としてチームを引っ張っていってくれました。西岡さんが猛打賞(シーズン27回)の日本記録を樹立し、また年間206安打を達成したことでチームが波に乗っていけました」

 シーズン最終盤、ひとつでも負ければ4位という状況でロッテは3連勝を飾り、3位を確保。CSファーストステージでは西武を2試合とも1点差で下すと、ソフトバンクとのCSファイナルでは1勝3敗と崖っぷちからの3連勝で日本シリーズ進出を果たした。日本シリーズでもセ・リーグ覇者の中日を4勝2敗1分で振り切り、5年ぶりの日本一に輝いた。
 
 さて、『5年周期説』を唱えるには、「サンプル数が少なすぎる」と異論を持つ方も多いことだろう。しかし、2リーグ制となった1950年以降の成績を見てみると、面白いことに気づくのだった。

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