7年ぶり日本人キングへ。畠山和洋は「調子が悪いとホームラン」
今年のセ・リーグ本塁打レースを見てみると、ここ数年と様子が違うことに気づく人は多いことだろう。6月29日現在、本塁打ベスト5は以下の通りである。
1位 畠山和洋(ヤクルト)...18本
2位 山田哲人(ヤクルト)...14本
3位 ロペス(DeNA)...13本
4位 筒香嘉智(DeNA)...12本
福留孝介(阪神)...12本
交流戦で12球団トップの9本塁打、20打点を挙げたヤクルトの畠山和洋
セ・リーグの本塁打王は、2009年ブランコ(中日)、2010年ラミレス(巨人)、2011~13年バレンティン(ヤクルト)、そして昨年がエルドレッド(広島)と、6年連続して外国人選手が獲得していた。例年、ランキングをにぎわしていた外国人選手だが、今年はベスト5に入っているのはロペスただひとり。バレンティンはケガによりわずか1試合しか出場しておらず、エルドレッドもケガで出遅れ、現在、本塁打は6本。彼らといえども、ここから追い上げるのは容易ではない。つまり、2008年の村田修一(当時・横浜。現在は巨人)以来となる日本人選手の本塁打王が現実的になりつつあるのだ。
堂々、セ・リーグ本塁打王レースのトップに立つ畠山だが、ホームランについての質問を受けるたび、「僕はそういうバッターじゃないので......」と謙遜してきた。6月2日の楽天戦で12号、13号と1試合2本塁打を放った時も、こんなコメントを残している。
「調子がよければ昨年のようにセンター方向へのライナーになっているはずなんです。自分の調子が上がらないからホームランになっているのか......そんなことまで考えます。自信を持って打席に入れないですし、明日から(ホームランが)ゼロになってもおかしくない感じです。バレンティンとか見ていると、ホームランではかなわない。でも、打点王のタイトルは獲ってみたいですね」
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