2014.08.29

リアル山田太郎!? 解説者7人の「西武・森友哉論」

  • スポルティーバ●構成text by Sportiva
  • photo by Nikkan sports

 球界に新たなスターが誕生した。西武ライオンズの高卒ルーキー・森友哉だ。8月14日のオリックス戦でプロ初本塁打を放つと、続く15日の日本ハム戦でも豪快な一発。さらに、16日の日本ハム戦では7-8と1点を追う延長10回に代打で登場し、起死回生の同点アーチをバックスクリーンに叩き込んだ。高卒ルーキーの初本塁打から3試合連続は46年ぶりの快挙。衝撃のデビューを飾った森友哉のバッティングを解説者たちはどう見たのだろうか?

8月28日現在、打率.421、3本塁打、3打点の西武・森友哉

◎山崎武司(元中日、オリックス、楽天)

 高卒の選手がプロに入って、木製のバットに苦労するという話をよく聞くと思いますが、彼にはまったくその気配がない。金属バットはボールをぶつける感覚で打つのですが、木製はヘッドをしならせて打たないといけない。普通はこれができるようになるまで時間がかかるものですが、彼はすでに木製の打ち方ができている。

 彼の魅力は、レフトからライトまでどの方向にも打てるということ。ただ打つだけなく、強い打球が打てるところにセンスの良さを感じます。打てるポイントが非常に多いバッターですよね。僕の中でイメージがダブるのが銀次(楽天)。バットコントロールのうまさは共通していると思います。長打力は森の方があると思うので、銀次をさらにパワーアップした感じでしょうか。

 とにかく、これからはひとつでも多く打席に立つことが大事だと思います。経験を積むことで、選球眼も磨かれていくだろうし、かけ引きも覚えるようになる。そうなれば、まだまだすごいバッターになると思います。いずれにしても、高卒1年目の選手のレベルをはるかに超えていることだけは断言できます。

◎金村義明(元近鉄、中日、西武)

 とんでもないバッターが現れましたね。"凄い"という言葉しか出てきません。森の素晴らしいところは、バットが振れるということ。実際、これは簡単なことじゃないんです。これまでテレビで見ていた投手といきなり対戦するんですからね。気おくれしてしまう選手が多いのですが、彼はそんなことお構いなしに振っていける。精神力の強さがうかがえます。

 技術的な部分でいえば、下半身がしっかりしているからどんなに強くスイングしても目線がぶれない。だから、ミートがうまいんです。高めのボール球をホームランにしたことがありましたが、あれもボールをしっかり目で追えているから、うまく体が反応できたのだと思います。

 タイプ的に似ているのは、『ドカベン』の山田太郎。体型も似ていますが、バッティングフォームの美しさ、柔軟性があって飛距離が出るところもそっくり。リアル山田太郎ですよ(笑)。バッティングに関しては、プロの世界でやっていけることがわかったと思います。あとは、守備を含めたトータルの部分でどこまでレベルアップできるか。それができればスタメンで使われるでしょうし、そこからが本当の勝負だと思います。