2014.03.27

ユーキリス、呉昇桓にも不安あり!?
本当に活躍する新外国人は?

  • 中島大輔●構成 text by Nakajima Daisuke
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 いよいよ3月28日に開幕するプロ野球のペナントレースで、注目されるのが新外国人選手たちの働きだ。今季は日本の球団間で移籍した8選手、さらに3人の育成選手を含め、36人が新天地でプレイする。メジャーリーグでオールスターに3度出場した経験を持つケビン・ユーキリス(楽天)、韓国でシーズン最多セーブ記録を誇る呉昇桓(オ・スンファン/阪神)という超大物から、未知なる実力を秘めた新戦力まで、活躍しそうな新外国人選手は誰か。7人の評論家に診断してもらった。

メジャーのオールスターに3度出場経験があるケビン・ユーキリス(楽天)。

◎薮田安彦(元ロッテ)

「メジャーで実績を残したケビン・ユーキリスは、日本の野球にどこまで対応し、結果を残せるかに注目しています。僕がロイヤルズにいた頃、一度だけフェンウェイ・パークで対戦したことがありました。結果は確かサードゴロ。バッターボックスに立った時、強烈な雰囲気だったことをよく覚えています。いい打者というのは打席に立つと大きく見えるものですが、ユーキリスも雰囲気がありました。バットコントロールもうまく、ピッチャーからすれば嫌なバッターです。一方、ピッチャーで注目しているのは呉昇桓。韓国で投げていた時の映像を見ると、強烈な真っすぐを投げていました。持っている実力は確かなので、周りのピッチャーやキャッチャーとコミュニケーションを取り、ストライクゾーンや配球の違いなど日本の野球に慣れれば、間違いなく活躍できると思います」

◎飯田哲也(元ヤクルトコーチ)

「ケビン・ユーキリスはメジャーで2007年にゴールドグラブ賞、2008年にハンク・アーロン賞(※)を獲るなど、素晴らしい実績を持つ選手です。その彼が、日本でどこまでやれるのか、非常に期待しています。選球眼に優れ、フォアボールの多いことが特徴の打者ですが、楽天で任される打順は5番。期待されるのは、ランナーを還す役割です。もちろん四球を選んでくれるのもありがたいですが、打点をどれくらい稼ぐことができるかが重要です。楽天がどこまで順位を上げられるかは、ユーキリスの働きが大きく影響してくると思います。セ・リーグでは、阪神の呉昇桓に注目しています。とにかく真っすぐに力があり、三振を取れるピッチャー。バッターからすれば、前に飛ばすのも簡単ではないと思います。去年の阪神は、試合後半で逆転されるパターンが目につきましたが、今季のポイントは勝ちゲームでリリーフ陣がしっかり仕事をできるか。呉昇桓の加入により、勝利の方程式を構築できるかが、チームの浮沈に影響してくるはずです」

※ハンク・アーロンがベーブ・ルースの本塁打記録を塗り替えてから25周年を記念して1999年に創設された賞で、その年、最も活躍した打者に贈られる。