9連敗しても3位と3ゲーム差。横浜DeNAのCS進出は大いに可能性あり

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 オールスター明けからの7試合を5勝2敗として3位になりながら、8月の声を聞いた途端にパタリと勝てなくなった横浜DeNAベイスターズ。3位争いのライバル・中日を本拠地に迎えた8月2日からの3連戦で3連敗。6日には中畑清監督の故郷・福島で行なわれた巨人戦でも流れを変えられず3タテを食らった。結局、11日のヤクルト戦で勝利し連敗は9で止まったが、8月の成績はここまで2勝10敗1分(8月16日現在)。

DeNA初の3位を目指す中畑監督DeNA初の3位を目指す中畑監督

 普通なら3位争いから大きく後退しても不思議ではない。しかし、今シーズンのセ・リーグはそうはならない。DeNAに3連勝して高木守道監督が「30連勝する」とぶち上げた中日は直後のヤクルト戦で3連敗。現在3位の広島も大きな連敗はないが連勝もなく、混戦を抜け出すほどの勢いがない。そのため9連敗を喫したDeNAだが、広島とは3ゲーム差の5位。球団初のクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性は十分にある。

 ここで、セ・リーグ各球団との対戦成績を見てみたい。

巨人  3勝13敗1分(打率.261/80得点/防御率6.85/123失点)  残り7試合
阪神  8勝6敗    (打率.274/65得点/防御率3.02/43失点)   残り10試合
中日  9勝8敗    (打率.263/71得点/防御率3.80/71失点)   残り7試合
広島  6勝10敗   (打率.263/71得点/防御率4.67/77失点)   残り8試合
ヤクルト10勝6敗   (打率.302/94得点/防御率4.43/78失点)   残り8試合

 104試合を終えた時点でのDeNAの成績は43勝60敗1分(勝率.417)。交流戦での7勝17敗が痛かったが、セ・リーグ同士の対戦では阪神、中日、ヤクルトの3チームに勝ち越している。

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