【プロ野球】大物メジャーリーガーが続々来日したホントの理由 (3ページ目)

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 2009年から3年間はドジャースでパディーヤとプレイし、昨シーズンはヤンキースでジョーンズ、マギーとチームメイトだった黒田博樹は、彼らの性格を理解した上で日本行きを決断した理由について語った。

「メジャーに日本人選手がたくさん来る時代になり、日本野球の良さを理解するようになったという背景があるのではないでしょうか。でも、いちばんの理由は出場機会だと思います。野手なら毎試合スタメンで出たいし、投手なら先発として1年間投げたい。メジャーではそのチャンスが少ないと判断したのだと思いますけどね」

 彼らが真摯に出場機会を求めて日本に来たのなら、日本の野球に溶け込もうと努力をするだろう。ならば、自ずと結果はついてくるはず。それだけの実力は持っている選手たちだ。昨年もメジャー最多勝の経験があり、鳴り物入りでソフトバンクに入団しながら、わずか1試合で「日本の野球に馴染めなかった」と帰国したブラッド・ペニーの二の舞にだけはなってほしくない。

 メジャーでの実績を引っ提げ、海を渡った大物選手たちには、さすがと思わせるパフォーマンスで、日本のファンを魅了させてほしいと思う。

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