【プロ野球】「育てながら勝つ」。
前期優勝、高津臣吾監督の次なる目標 (3ページ目)
ただし、優勝を掴み取っても、まだまだ満足はしていない。高津は言う。
「打つ方に関しては、良くできていると思います。ただ、投手陣に関しては、もう一歩もう二歩足りないところがあるんじゃないかなと感じています」
前期は、優勝を決めた試合までリーグトップの打率を誇った攻撃陣だが、一方で投手陣のチーム防御率は3.34。投手である高津としては、納得のいく数字ではなかった。
ここからが、指導者・高津臣吾の腕の見せどころになってくる。
「NPBで若手を指導する以上に、教えるのが難しいかも知れない」と言いながらも、「難しい分、勉強になる。今は、それが最大のモチベーション」と、監督になっても向上心を忘れない。
後期に向けて高津監督は何を考え、選手をいかに成長させていくのか。また、どんな新しい策でチームを勝利へと導いていくのか、興味は尽きない。
さらに忘れてはいけないのが、高津は今も現役だということだ。マウンドで考え抜き、通算363ものセーブ数を積み重ねてきた男のラストシーズンと、選手とともに成長を続ける新人監督の姿を、ぜひ多くの人々の目に焼き付けてもらいたいと思う。
最後に、高津からファンへのメッセージ。
「今年のアルビレックスの戦いは、本当に楽しんでいただける試合展開だと思いますし、サポーターの応援があって、選手が伸び伸び楽しんで野球ができていることは事実です。是非その声援を後期も、お願いしたいと思っています」
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