2012.05.30

【プロ野球】筒香嘉智が作り出す天性の「タメ」。
3割、30本、100打点も近い!

  • photo by(C)YOKOHAMA DeNA BAYSTARS

 そしてスイングの軌道も、インパクトまでは小さく、フォロースルーが大きい。私も高校生に教える時に、「スイング軌道は円ではなく、楕円を描きなさい」とよく言います。つまりインサイドアウトにバットを出して、フォロースルーを大きく取るということなのですが、筒香のスイングはまさにこの形なんです。だから逆方向にも力強い打球を飛ばせるんです。

 よく筒香は、同じ左バッターのスラッガーである松井秀喜と比較されることがありますが、決定的な違いはこのスイング軌道にあります。円を描く松井に対して、筒香は楕円。言い換えれば、松井は強く叩いてボールを飛ばすのに対し、筒香はうまくボールを乗せて運ぶタイプ。同じスラッガーでもスタイルはまったく違います。松井はケタ外れのパワーがあったのであれだけの成績を残しましたが、教える立場の人間としては筒香のスイングを手本にしてほしいですね。

 まだ今はプロの攻めに苦労しているところはありますが、近い将来、チームだけなくプロ野球界をリードしていくバッターになるような気がしてなりません。「3割、30本、100打点」――筒香の実力からすればこの数字は軽くクリアしてほしいですね。

関連記事