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【MLB】「ドジャースの半分以下の年俸」で世界一! ブルワーズが証明した金満球団に勝つ方法 常識を覆す「1%の才能」の発掘術 (5ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

 ブルワーズには、さまざまな経歴を持つ選手が集まっている。

 球団のアカデミーから育ったチョーリオ、ドラフト1巡目指名のブライス・チュラング、トレードで加入したイエリッチやウィリアム・コントレラス。さらに、今季メジャーデビューを果たしたルイス・ララやクーパー・プラットら、若い力も台頭している。

 そうした個性豊かな選手たちを束ねているのが、67歳のパット・マーフィー監督。このベテラン指揮官は全力疾走を徹底するなど、チームを巧みに統率している。色川氏が説明する。

「キャッチャーのコントレラスが内野ゴロで全力疾走せず、懲罰交代させられた試合がありました。その翌日、コントレラスは内野ゴロを打って一塁にヘッドスライディングしました。9割真剣で、かつエンタメ感もある関係性はアメリカっぽいです。

 そういうプレーをやらされるのではなく、それが選手たちの血液や細胞になっている。自分たちがコントロールできるものを、徹底的にコントロールするのがブルワーズという球団です。組織の理念を持って引き締め、全員で目標に向かって走るのは本当の組織論だと思います」

 1%の可能性を見つけ、その才能を磨き上げ、選手一人ひとりの個性を最大限に引き出す。決して潤沢とはいえない資金力を、組織の知恵と育成力で補ってきたブルワーズ。その積み重ねが、球団史上初の世界一という最高の結果につながった。

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