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【MLB】武田一浩から見たホワイトソックスは「伸びしろがある」 3年連続100敗以上から躍進もまだ「強い」とは言えない (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

【地区優勝が経験できれば非常に大きい】

――今の強さは本物なのか。それとも、勢いの部分が大きいでしょうか?

武田 強い、とはまだ言えないと思いますが、勝つことは自信になります。来年以降も伸びしろがあるんじゃないですか。特に地区優勝が経験できれば、非常に大きいと思います。今までそれほど勝った経験がない、若い選手たちが多いですしね。

――2位とのゲーム差が少ないなかで、厳しい戦いが続きそうですね。

武田 ゲーム差はすぐに縮まりますからね。セーフティーリードは5、6ゲーム差くらいですし、3ゲーム差はあってないようなもの。繰り返しになりますが、とにかく大きな連敗をしないことです。

――ホワイトソックスのキーマンを挙げるとすれば?

武田 やっぱり村上でしょう。最近は調子が落ちていますが、2番を任されていますし、チームも期待していると思うんです。ホームランが1本出れば、それをきっかけにまた打ち始めるかもしれません。残り試合で7、8本くらい打てれば、チームは地区優勝に近づきます。1番を任されることが多いアントナッチは出塁率が高いですし、足もある。村上が復調すれば相手にとって嫌な1、2番になります。

 プロスペクトが出てきて、ベテランが支え、村上のようなホームランを打てる選手も加わった。その形でここまできているわけですから、最後まで打線がどこまで打てるかにかかっていると思います。残り試合は単に今年の順位を決めるだけではなく、若手を中心に生まれ変わったチームが、新しい時代を築いていけるかどうかにも関わってきますね。

【プロフィール】

武田一浩(たけだ・かずひろ)

1965年6月22日、東京都生まれ。明大中野高を経て明治大に進み、六大学通算20勝8敗という成績で、1987年にドラフト1位で日本ハムに入団。1991年に18セーブを挙げて最優秀救援投手に輝く。その後、先発に転向して1993年には10勝をマーク。1995年オフにトレードでダイエーに移籍。1998年に13勝で最多勝のタイトルを獲得した。同オフにFA宣言をして中日に移籍し、1999年のリーグ優勝に貢献。2002年には巨人に移り、史上3人目となる全球団からの勝利を達成した。同年限りで現役を引退。2006年の第1回WBCで投手コーチを務めた。そのほか、プロ野球、メジャーリーグ中継で解説を務めるなど幅広く活躍している。現役時代の通算成績は341試合、89勝99敗31セーブ、1008奪三振、防御率3.92。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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