【MLB】なぜ打率.227の岡本和真がトロントで絶賛されているのか? 加藤豪将が語るメジャー流評価 (2ページ目)
少し前まで、日本人選手のメジャー挑戦には、プレー以前に環境やしきたり、文化など、克服すべきさまざまな壁があった。なにより、まずはチームに実力を認めてもらわなければならず、WBCへの出場どころではなかった選手も多い。
しかし近年、WBCで日本が結果を残したことで、日本野球の実力はメジャーでも広く認められるようになった。NPBで主力を張った選手は、もはや「お試し」ではなく、チームの浮沈を担う「助っ人」のような立場で迎えられるようになってきている。
【打率.227でもまったく問題なし】
「もう最初からチームにはなじんでますよ。言葉なんか全部わからなくても、コミュニケーションはとれますから」
試合前のバッティング練習でチームメイトと談笑する岡本を眺めながら、そう話してくれたのは、ブルージェイズのチームスタッフ・加藤豪将(ごうすけ)だ。幼少期に一時日本で暮らした経験はあるものの、アメリカ生まれ、アメリカ育ちの日系2世。アメリカ球界から「逆輸入」のかたちで日本球界に身を投じた経験を持つ。
「今はそんなにギャップを感じないんじゃないですかね。僕も日本ハムに入った時は、まあ、少しは戸惑うこともありましたけど、困ったってことはありませんでしたから。和真もそうじゃないですか。キャンプから問題なかったと思いますよ」
練習もジャイアンツ時代と大きく変わるところはないという。合わせるべきところは合わせ、自己流も織り交ぜながら、メジャーの野球にアジャストしてきた。ここまで順調にルーキーシーズンを送っているようだ。
ここまで岡本は121試合に出場し、24本塁打、71打点はいずれもチームトップだが、打率は.227。日本の感覚で言えば、本塁打は期待以上に出ているものの、打率はやや物足りないと映るかもしれない。投高打低の傾向が顕著なNPBでさえ、2割2分台となれば「不振」と評されかねない数字だ。
しかし現在のメジャーでは、打率は打者の力量を測る主要な指標ではなくなっている。ここトロントでも、バックスクリーン上のビジョンに映し出されるラインナップを見ると、選手名の横に表示されているのは打率ではない。そこには、出塁率と長打率を足したOPSが示されている。
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